オペラ・エクスプレス

The opera of today from Tokyo, the hottest opera city in the world

【オペラ暦】—11月13日—美食家ロッシーニ、パリに死す

【11月13日】美食家ロッシーニ、パリに死す

⚫️1733年、ドイツからイギリスに帰化した古典派の大作曲家ヘンデル(ジョージ・フレデリック・1685-1759)『ゲルマニア王オットーネ』が、ロンドン、ヘイマーケット・キングス劇場で初演されています。
⚫️1753年、フランスの作曲家ドーヴェルニュ(アントワーヌ・1713-97)『思いちがいの恋人』が、パリのフォンテーヌブロー宮で初演。彼はフランスでのオペラ・コミックの創始者の一人と言われています。
⚫️1843年、イタリアの大作曲家ドニゼッティ(ガエターノ・1797-1848)『ドン・セバスチャン』が、パリ・オペラ座で初演されています。
⚫️1868年、イタリアの大作曲家ロッシーニ(ジョアッキーノ・1792-)が、パリで亡くなっています。彼は、37歳の時に『ギョーム・テル(ウィリアム・テル)』を最後に、オペラ作曲家としての筆を断ち、その後はパリで美食三昧の暮らしを楽しんだと言います。彼の名がついたレシピも多数あり、『ロッシーニと料理』(水谷彰良著)をお読みになると、ロッシーニの別の面が垣間見えてきて興味の尽きないところです。
⚫️1917年、(大正6)『セビリアの理髪師』が、ロイヤル館で日本初演。原信子、清水金太郎夫妻、田谷力三などが出演しました。
⚫️1986年、ドイツのテノール歌手ショック(ルドルフ・1915-)が、ギュルツェニヒで亡くなっています。戦前にデビューを果たしていますが、第二次世界大戦後から、ベルリン、ハンブルク、ウィーン、ザルツブルクなどで活躍しました。(誕生日の9月4日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


COMMENT ON FACEBOOK

Return Top