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【オペラ暦】—11月18日—『魔弾の射手』のヴェーバー、誕生

【11月18日】『魔弾の射手』のヴェーバー、誕生

⚫️1786年、ドイツの大作曲家ヴェーバー(カルル・マリーア・フォン・-1826)が、ホルシュタインで生まれています。彼の『魔弾の射手』は、ドイツ・オペラの代表作でもあり、また始祖ともなっている作品。このほかにも、『オベロン』『アブ•ハッサン』などの名曲を残していますが、若くしてロンドンで客死しました。(亡くなった日の6月5日の項参照)
⚫️1882年、イタリアの名ソプラノ歌手ガッリ=クルチ(アメリータ・-1963)が、ミラノで生まれています。1920年、METでヴィオレッタを歌って一世を風靡しました。戦前の29年、35年に来日しています。
⚫️1898年、日本のオーケストラ指揮者の草分けである近衛秀麿(-1973)が、東京の麹町で生まれています。五摂家の筆頭である近衛家の次男として生を受け、兄はのちに首相に、自らは若くしてヨーロッパへ渡り、ベルリン・フィルをはじめとする欧米の主要オーケストラを指揮しています。日本では戦前には新響を設立。戦後は、ABC響などを組織しています。伝記としては、大野芳著『近衛秀麿 – 日本のオーケストラをつくった男』(講談社)などがあります。
⚫️1964年、日本のオペラ作曲家清水脩(1911-86)『俊寛』が、ラジオで初演されています。歌舞伎の『俊寛』と同じ筋立てですが、無調の音楽が俊寛の苦悩を表現していると言われています。舞台初演は、1965年3月9日。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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