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【オペラ暦】—12月6日—ベルリオーズの大作『トロイアの人々』初演

【12月6日】ベルリオーズの大作『トロイアの人々』初演

⚫️1779年、オーストリアの大作曲家ハイドン(フランツ・ヨーゼフ・1732-1809)『無人島』が、ハンガリー貴族に宮廷楽長として仕え、このその居城であるエステルハーザ宮廷劇場で初演されています。
⚫️1846年、フランスの大作曲家ベルリオーズ(エクトール・1803-69)『ファウストの劫罰』が、パリ・オペラ座で初演されています。いうまでもなくゲーテ(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・1749-1832)の『ファウスト』に基づく劇的物語。
⚫️1890年、同じくベルリオーズ長大なオペラ『トロイアの人々』が、作曲者没後21年を経てカールスルイーエで全曲初演されています。第1部は、「トロイア占領」、第2部は、「カルタゴのトロイア人」という構成。(第2部のみは1863年11月4日にパリのリリック座で初演されています)
⚫️1897年、音楽評論家の堀内敬三(-1983)が、東京神田で生まれています。浅田飴のオーナーの家に生まれ、当初機械高額で身を立てますが、のちに音楽の道に専心。NHK洋楽部長、松竹音楽部長、日大教授などを兼ね、1941年には「音楽の友」の創刊。『リゴレット』の「女心の歌」など数多くのオペラの訳詞を手がけ、日本のオペラの普及に貢献しました。
⚫️1929年、オーストリアの指揮者アーノンクール(ニコラウス・)が、ベルリンで生まれています。ウィーン交響楽団のチェロ奏者として出発し、ピリオド楽器による古楽の演奏で名を挙げ、その後、ロマン派のオペラやオペレッタまでも進出し世界的な名声を得ています。
⚫️2003年、ドイツの代表的なバス歌手ホッター(ハンス・1909-)が、ミュンヘンで亡くなっています。ハンス・ザックス、ヴォータン、ザラストロなどの諸役では、当時、彼の右に出るほどの風格を持った歌手はいませんでした。(誕生日の1月19日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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