オペラ・エクスプレス

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写真を聴く —〈その1〉桜吹雪は愛の特効薬??

写真を聴く —〈その1〉桜吹雪は愛の特効薬??

新年おめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
本日よりの新連載、《写真を聴く》は、長澤直子が担当です。こちらは、私がこれまでに撮影させて頂いた中から、思い入れ深い1枚を毎回選んで、皆さまにご紹介して参ります。不定期での更新になりますが、宜しくお付き合いのほど、お願い致します。それでは早速、今日の一枚です。

元旦にふさわしく(??)和テイストで行きます

さて、今日は、ちょっとしたクイズです。これ、何の舞台だと思われますか??良く《蝶々夫人》かしら、って間違われるんですが・・・。


答えは、

愛の妙薬

でした。
原純さん(演出)の「愛妙」は、大正時代に時を移し、アディーナ(大隅智佳子さん)は華族のご令嬢、ネモリーノ(内山信吾さん)は人力車夫として描かれます。第二幕のネモリーノの「人知れぬ涙」の場面は、何と桜吹雪の舞い散る中で歌われるという意外なアイデア!

それにしても、A公会堂には、金魚鉢(注参照)がなくて、本番撮影の際は、中々骨が折れました。花道の脇に小窓はあったのですが、その小窓の位置は、高さにして約1.5メートル。チビな私の丁度頭上に、外界への窓が小さく開けている感じです。様子見にチラッと覗く程度には爪先立ち出来ますが、その状態で、計2時間「作業」するのはきつい~(涙)仕方無しに、えいやっと「あるもの」に乗り、その場をしのいだのでした。「あるもの」が何かは秘密です。もう一つ困ったことは、仕事中を人に見られてしまう可能性があるということです。幕の中なので、お客さまから見られてしまうということはありません。ただ、壁で仕切られた場所ではなく通路です。通りがかる歌手の皆さんには、気付かれてしまう可能性がある・・・。いっしょけんめい見付けられないように小さくなっているつもりではありましたが、最後には発見されてしまいましたよ。滅茶苦茶不審がられました。盗撮ではありませんよ、念のため・・・。いぇ、見られたからといって都合の悪いことは何もしてませんが、我々は、オペラの世界では一番の下働き。寧ろ存在を消してないといけない人種です。そう、かくれんぼが得意技なのです!!!

注:金魚鉢

2013年8月10日(土)浅草公会堂ホール
O&P主催公演Vol.15 ドニゼッティ作曲《愛の妙薬》全2幕
指揮:佐藤宏充/演出:原純
出演:大隅智佳子・内山信吾・小林昭裕・大山大輔・新宮由理

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