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室内楽ホールdeオペラ~佐藤美枝子のオペラ「蝶々夫人」 

室内楽ホールdeオペラ~佐藤美枝子のオペラ「蝶々夫人」 

プッチーニが遺したイタリア・オペラの代表作を、誰もが気軽に楽しめるハイライト版でお届け。
日本が誇るプリマドンナ佐藤美枝子とトップオペラ歌手が華麗に魅せる珠玉の舞台!


室内楽ホールdeオペラ~佐藤美枝子のオペラ「蝶々夫人」 

■日時:2021年3月20日(土)14:00開演(13:15開場/16:00終演予定)
会場:第一生命ホール

■演奏プログラム
プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より(字幕付)
【演奏予定曲】
「愛の二重唱」 蝶々夫人、ピンカートン
「ある晴れた日に」 蝶々夫人
「手紙の二重唱」 蝶々夫人、シャープレス
「花の二重唱」 蝶々夫人、スズキ
「さらば愛の巣よ」 ピンカートン ほか

■出演:佐藤美枝子(蝶々夫人) 井ノ上了吏(ピンカートン) 与田朝子(スズキ) 久保田真澄(シャープレス) 服部容子(音楽監督・ピアノ) 中村敬一(演出) 山本郁子(語り)

■入場料(全席指定/税込み)
S席¥6,000 A席¥5,000 B席¥2,000  U25¥1,500(25歳以下)

主催:認定NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール
協賛:第一生命保険株式会社
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

チケットのご予約・お問い合わせ
トリトンアーツ・チケットデスク 
TEL:03-3532-5702(平日11:00~17:00) 

※やむを得ず、演奏曲目、曲順、出演者が変更になる場合がございます。


佐藤美枝子のオペラ「蝶々夫人」について

今回の公演は、蝶々さんの心情をより深くお客様の心へ刻んでいただく為に必要な人物のみを服部容子音楽監督によりピックアップされ、凝縮されたものとなっています。
オペラ一本をご覧頂くものと同様の醍醐味を味わっていただけるものと思います。
ピアノ伴奏で、舞台もシンプルにすることにより、歌い手の中にある登場人物の内面を詳らかにできる。
このシンプルさは、空間を如何様にも使える歌手達の技量を問われることにもなりますが、それによってお客様の五感と想像力が増し、より集中して楽しんでいただけるのではないかと考えています。
ベルカントオペラのように母音唱法でレガートに歌うことを念頭に置きながら、会話で音楽を繋いでいくように作り上げる感覚とでも申し上げておけばお分かりいただけるのかなと思います。プッチーニを歌う為には、言葉の立たせ方、感情の入れ方はより現実的、三次元的ということでしょうか。
可憐な少女である事は確かですが、彼女は稀に見るほど芯の強い女性です。それは、改宗や自死にも表されているといえます。一幕からその強さは見え隠れはするものの、その後、その強さは彼女の感情から言葉、そして最後に行動として現われる、凄みさえ感じる登場人物だと捉えています。

佐藤美枝子


佐藤美枝子が「蝶々夫人」に初挑戦

師匠松本美和子先生よう“可憐で、可愛らしく、そして芯の強い蝶々さん”を!!

私の声帯は小さいけれど厚みがあるので、若い頃から、中音域が出るコロラトゥーラでした。それが歳を重ねるにつれて、さらに中間の声の厚みが増してきた。そこで、高い声は保ちつつもレパートリーを拡大していくことが重要だと考えた時頭に浮かんだのが、師匠の松本美和子先生が歌う蝶々さんでした。確かに、『蝶々夫人』のオーケストラは分厚く響きが芳醇なので、それに合うように従来は太めの声で歌われることが多かったわけですが、実はそれほど重くない声で可憐に歌われてこそ、15歳という蝶々さんの年齢や性格がきちんと表現できるのではないか、私も松本美和子先生をお手本にして”可憐で、可愛らしく、そして芯の強い蝶々さん”を演じてみようと決意しました。(佐藤美枝子)

ピッチーナという、かわいらしい小娘のような表現をオーケストラの上に結実させている、佐藤美枝子さんの「蝶々夫人」の魅力を最大限に引き出す

イタリア語では小柄でかわいらしい女の子のことを「ピッチーナ(piccina)」と言いますが、プッチーニのオペラでは、心がすっと寄り添うように描かれている大事な役柄は、「ボエーム」のミミ、「トゥーランドット」のリューなど、まさにピッチーナ。プッチーニのオーケストラは少なくとも80人くらいの大編成で、音量も大きいし、幾重にも音があるなかで、声を届かせなければいけません。ヨーロッパに行けばオーケストラに負けないような迫力ある大きな声で歌う蝶々夫人もいます。でも、佐藤さんもそうですが、これまでにヨーロッパの歌劇場で歌ってきた東敦子さん、林康子さん、渡辺葉子さん、松本美和子さん(佐藤さんの師匠)も大きな声でなく、クオリティの高い声でオーケストラの上を飛んでくるような表現をしている。しかもピッチーナという、かわいらしい小娘のような表現をオーケストラの上に結実させている。それが、佐藤美枝子さんが蝶々夫人を歌う、今回の一番の楽しみだろうと思います。佐藤さんは、歌い手として、ちょうど熟して、階段を上って、いいところに来ていますね。
今回は、蝶々さん、ピンカートン、シャープレス、スズキの4人の登場人物の他に、ピンカートンの妻、ケートの声(語り:山本郁子)を加え、現行版のオペラの中ではほとんどその思いが語られることは無い、ケートの打ち明けられることのなかった心の内を「声」として届けます。太平洋をまたぐ大きな海の隔たりと、桜の咲く季節に結ばれ3年後、桜の散る時に花びらのように散っていった蝶々さんの悲劇を、青い目で金髪の日本生まれの少年を家族として引き取る決意をしたケートの言葉を通して、俯瞰するように浮き立たせたいと思う。(中村敬一)

ピアノ伴奏でのハイライト上演

音楽監督・ピアノを務めるのは、コレペティトゥアとして数々のオペラ制作に携わり、多くのオペラ歌手からの信頼も厚い服部容子

ピアノ・リダクション(オーケストラをピアノで弾けるように編曲してある楽譜、ヴォーカルスコア)の楽譜どおりに弾くと少し音が薄いので、私なりに音を組み合わせて足して、オーケストラに近い雰囲気を楽しんでいただこうと思います。ピアノという減衰楽器の特性を活かして、皆さまを支えるべく努力していきます。
プッチーニは、劇場を知り尽くした男で、必要以上に歌を消すことはないんですね。歌と一緒のラインを弾いている楽器があるのですが、とても効果的ですごいなと思います。
ドニゼッティ、ヴェルディは、歌舞伎が五七五七七で台詞を言うように、韻を踏んで歌詞が書かれていますので、技巧に寄っていて、それはそれですばらしく私も大好きですが、そのあと写実的なヴェリズモ・オペラの時代が来ます。プッチーニは、五七五七七も残りつつ、リアルさも混ざってきた、ちょうどおいしい時代。それを美枝子さんのようにベルカントの技術を大成している方が歌うということで、贅沢な時間が過ごせるのではないかと思います」(服部容子)

「歌の力でドラマを演じる」というコンセプトに共感してくれ、かつその力のある共演者たち

『蝶々夫人』という演目を知り尽くした歌手、ピンカートンに井ノ上了吏、スズキに与田朝子、シャープレスに久保田真澄が集結。


佐藤美枝子(C)武藤章

佐藤美枝子(蝶々夫人) Sato Mieko

武蔵野音楽大学卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第9期修了。1998年第11回チャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門で日本人初の第1位、第64回日本音楽コンクール声楽部門第1位、増沢賞、海外派遣特別賞など国内外のコンクールに多数入賞。 95年イタリアにて「リゴレット」のジルダでオペラデビュー後、「ランメルモールのルチア」「椿姫」「後宮からの逃走」「夕鶴」他、国内外の数多くのオペラに出演し、好評を博す。 ソロリサイタルやコンサートも全国で展開。第7回五島記念文化賞オペラ新人賞、第9回出光音楽賞、第10回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞を受賞。藤原歌劇団団員。日本オペラ協会会員。武蔵野音楽大学教授 。大分県立芸術文化短期大学客員教授。第50回ENEOS音楽賞大賞受賞。

井ノ上了吏

井ノ上了吏(ピンカートン Inoue Ryoji

国立音楽大学卒業。日伊コンコルソ入賞及びイタリア声楽コンコルソ金賞、2年連続でテノール大賞受賞。1991年より渡伊、パヴィア国際コンクール入賞、ローマ歌劇場他、海外歌劇場で活躍。帰国後、二期会や新国立劇場、びわ湖ホールをはじめ多数のオペラ、コンサートに出演。レパートリーはモーツァルト、ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニ、ワーグナー、R.シュトラウスなど多岐に渡る。特にオペラ「椿姫」のアルフレード役は好評により68公演を越える。「青薔薇海賊団」コンサートシリーズも各地で人気を博す。マスメディアでも国内外の有名オーケストラとの共演、題名のない音楽会他TVにも出演。昭和音楽大学・大学院教授、国立音楽大学講師。二期会オペラ研修所講師、二期会会員、日本演奏連盟会員。

与田朝子

与田朝子(スズキ) Yoda Asako

国立音楽大学声楽科卒業。二期会オペラスタジオ修了。2001年文化庁在外研修でイタリアに留学。確かな歌唱力と柔軟な演技力で「フィガロの結婚」「カルメン」「魔笛」「ファルスタッフ」「ばらの騎士」「蝶々夫人」「ルル」「イェヌーファ」「エフゲニー・オネーギン」など日本初演を含む多くのオペラに出演する。新国立劇場にも「椿姫」「セヴィリアの理髪師」「アラベラ」「沈黙」などで出演。ヘンデル「メサイア」、モーツァルトとヴェルディの「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」、マーラー「復活」「第三交響曲」「大地の歌」、バッハ「マタイ受難曲」など数多くの演奏会に出演する他、歌曲とオペラアリアのリサイタルも意欲的に行っている。二期会会員。国立音楽大学非常勤講師。

久保田真澄

久保田真澄(シャープレス) Kubota Masumi

国立音楽大学卒業、同大学院修了。1993年第62回日本音楽コンクール声楽部門第3位。94年イタリアに渡る。96年第2回フェルッチョ・タリアヴィーニ国際コンクール、レニャーノ国際コンクールに入選。イタリア、オーストリアでオペラ、コンサートに出演。日本に於いては、藤原歌劇団「愛の妙薬」でデビュー以来、「アルジェのイタリア女」「イタリアのトルコ人」「セヴィリアの理髪師」など多数のオペラに出演。新国立劇場には開場記念公演「アイーダ」でデビューし、「セヴィリアの理髪師」「トゥーランドット」「ウエルテル」「フィガロの結婚」等に出演。2019年9月に藤原歌劇団公演「ランスへの旅」にドン・プロフォンド役で出演、好評を得た。五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。藤原歌劇団団員。国立音楽大学准教授。

服部容子

服部容子(音楽監督・ピアノ) Hattori Yoko

桐朋学園大学卒業。1996年度文化庁在外派遣研修員として米国留学。数多くの国内外オペラプロダクションにコレペティトゥアとして参加、著名指揮者の下、プロンプター、副指揮者も務め、総合力を持った音楽スタッフとしてキャリアを積む。オペラチェンバリストとして91年文化庁オペラ研修所「フィガロの結婚」でデビュー。またピアニストとして多数の著名歌手のリサイタルパートナーを務める。2011年より指揮者冨平恭平と「2台のピアノの物語」を開始、20年8月に6回目を迎えた。13年4月静岡室内歌劇場にてデビュー以来、オペラ指揮者としても活動。現在洗足学園大学客員教授。東京音楽大学専任講師。東京藝術大学大学院、お茶の水女子大学、愛知県立芸術大学各非常勤講師。日本声楽アカデミー理事。

中村敬一

中村敬一(演出)  Nakamura Keiichi  

武蔵野音楽大学同大学院で声楽を専攻、後、舞台監督集団「ザ・スタッフ」に所属してオペラスタッフとして活躍。以後、鈴木敬介、栗山昌良、三谷礼二、西澤敬一各氏のアシスタントとして演出の研鑚を積む。1989年より、文化庁派遣在外研修員として、ウィーン国立歌劇場にて、オペラ演出を研修。
帰国後、リメイク版「フィガロの結婚」、で、高い評価を得、続く二期会公演「三部作」、東京室内歌劇場公演「ヒロシマのオルフェ」、日生劇場公演「笠地蔵・北風と太陽」で、演出力が絶賛され、1995年、第23回ジローオペラ、新人賞を受賞する。また、2000年3月には新国立劇場デビューとなった「沈黙」が、高く評価される。2001年ザ・カレッジ・オペラハウス公演「ヒロシマのオルフェ」では、大阪舞台芸術奨励賞を受賞。オペラの台本も手がけ、松井和彦作曲 「笠地蔵」 「走れメロス」 新倉健作曲「ポラーノの広場」、「窓(ウィンドウズ)」などがある。
国立音楽大学客員教授 洗足学園音楽大学客員教授 大阪音楽大学客員教授 大阪教育大学講師 沖縄県立芸術大学講師。

山本郁子

山本郁子(語り)  Yamamoto Ikuko  

新潟市出身。日本大学藝術学部演劇学科卒業。文学座附属演劇研究所入所後、太地喜和子主演『好色一代女』で初舞台、1992年に文学座座員となる。文学座本公演やアトリエ公演を中心に、東宝、松竹、こまつ座、二兎社、俳優座プロデュース、加藤健一事務所、しんゆりシアターなど、外部公演にも出演。2016年より、文学座創立メンバー杉村春子の代表作『女の一生』の主人公・布引けい役を受け継ぎ演じている。2016年の『越前竹人形』『舵』で、第24回読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞。

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