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パヴァロッティの再来との呼び声も高いテノール。ヴィットリオ・グリゴーロ来日直前緊急オンライン記者会見から

パヴァロッティの再来との呼び声も高いテノール。ヴィットリオ・グリゴーロ来日直前緊急オンライン記者会見から

6月22日サントリーホールをはじめに全4回の来日公演を行うヴィットリオ・グリゴーロ。
日本への出発を数日後に控えた5月31日、オンラインでの記者会見が行われました。
ルガーノ(スイス)の自宅から会見に臨んだグリゴーロは、終始表情豊かに沢山語ってくれました。
背後の庭はとてもお天気が良い様子で、時折クジャクの鳴き声が聞こえていました。


【公演情報】
ヴィットリオ・グリゴーロ テノール リサイタル


2021
6/22(火)
19:00 サントリーホール
問:コンサート・ドアーズ 03-3544-4577
http://concertdoors.com

6/27(日)17:00
フェスティバルホール
問:フェスティバルホール 06-6231-2221
https://www.festivalhall.jp

6/30(水)19:00
福岡シンフォニーホール
問:アクロス福岡チケットセンター 092-725-9112
https://www.acros.or.jp

7/3(土)15:00
浜離宮朝日ホール
問:朝日ホール・チケットセンター 03-3267-9990
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/

出演:
ヴィットリオ・グリゴーロ(テノール)
マルコ・ボエーミ(ピアノ)

曲目:
ドニゼッティ:オペラ《愛の妙薬》より「人知れぬ涙」
ヴェルディ:オペラ《リゴレット》より「あれかこれか」
マスネ:オペラ《マノン》より「目を閉じると(夢の歌)」
プッチーニ:オペラ《ラ・ボエーム》より「冷たき手を」
プッチーニ:オペラ《トスカ》より「星は光りぬ」 他


ヴィットリオ・グリゴーロの来日直前緊急オンライン記者会見から

記者会見からのコメントを抜粋してお届け致します。

ワインと共に

このロックダウンの間に、カルメン,パリアッチ,カヴァレリアなどの新しいレパートリーを増やしました。
それに加えてワイン作りを始めたのです。
ワインは私にとってとても重要。なぜなら、私がオペラデビューした作品が「愛の妙薬」で、ネモリーノが飲むのは「妙薬」と言いながら実はワインだから。
私のワインの名前は”opera viva”。「生きているオペラ」と言う名前です。
オペラとワインは良く似ています。良いワインが熟成すると益々素晴らしい杯になるのと同じように、良い声はしっかりと勉強すれば最高の声になります。
ぶどうを育てる畑には、私自身の歌―ドニゼッティ、プッチーニやヴェルディを聴かせて育てています。


最も大事にしてるのは、名誉と愛と正義

全てが停滞しているこのような時期に、公演を実現して下さった小林社長にお礼を申し上げたいと思います。今こそ私たちの可能性にかけて音楽を届けるということが重要なのです。なぜなら私たちの人生は、ここから復活に向けて進んで行かなければならないからです。
日本の皆様方にも、とても感謝しています。
私と日本との関係は、今までもお互いにリスペクトし合い、名誉を重んじ正義を信じながら築かれて来ました。私が最も大事にしてるのは、名誉と愛と正義です。
自分たちが進んでいく道を信じることが重要です。困難な時ですが、他の道に逸れることなく、自分たちの信念の道を行くということが大事だと思うのです。
14日間の隔離期間を受け入れることを決めたのは、やると信じたことをやるため、ただ音楽を届けるためです。そしてそのことによって復活し、人生の活動がもっとポジティブになればという思いです。


どんな時にも演技を忘れない

コンサートの時にボディーランゲージで全身を使って演じながら歌ったというのは、私が初めてなのではと自負しています。
アリアを歌う時も私はいつも突っ立って歌うというタイプではないのと同じように、舞台にいる間中は、カーテンコールであっても常に皆さんのために演技するということを忘れないようにしています。


父になったことがコロナによるストレスを忘れさせてくれた

コロナ禍の中、昨年2月を最後に仕事がありませんでしたが、8月には大きなギフトを頂きました。それは、初めての娘が産まれたことです。娘は私の最高傑作と言っても良いほどで、父親デビューしたとことで、新しい感情を沢山知りました。とりわけ自分の両親に対する愛とリスペクトが深まりました。自分が親になり、子育てがどれだけ大変かということを実感したからです。父になったことがコロナによるストレスを忘れさせてくれたと言えます。


沢山のパッションを持つアーティストとして

自分はアーティストであり、歌手でありテノールですが、それ以外にも沢山のパッションを持っています。どこかに閉じこもって自分を守るというような人生を送る人間では無く、360度の開かれたアーティストです。絵を描いたり彫刻をしたり、車やバイクに触れること、読書、料理などにも興味があります。人生そのもの、世界の中で生きているということが芸術だと思っています。例えばテーブルで自分の料理を振る舞うときは、それが自分自身のステージ。もちろんオペラは大事な仕事ですし最も才能のあることなので、それを世界の皆さんと分け合うという事は、私の大きな喜びです。しかし、それ以外のことも自分の人生から排除していないのです。私はキャラクターが強く性格がはっきりしているので、それが自分自身を助けてくれたというふうに思っています。


自分の目的を果たすために常に前向きに

最も難しい日々を送ったのは、若い芸術家の方々ではなかったでしょうか。自分を含めて、誰もが経済的に難しいという問題を抱えています。けれどもそれを言い訳にせずに、何とか解決策を見出し、自分の目的を果たすためには何をすればいいのか、常に前向きに考えています。
今、エネルギーが自分の中に満ちているので、早く舞台に立ちたいという待ち遠しい気持ちで一杯です。舞台の上で生きる。ライブで音楽を皆さんと共有する。皆と微笑みを交わし、舞台の上で歌い、そして踊りたい!ピアノのマルコ・ボエーミともリハーサルを重ねており、用意は万端です。


予期できないことがあるから人生は美しい

人生は予期できないことがあるから美しいと思うのです。コロナによって思いもよらない変化はいろいろあったけれど、それでも常に何か新しい発見はあります。毎日新しいことがあるから、人生は楽しいのです。日本でまた新しい違う自分を見せられたらというふうに思っています。

取材:オペラ・エクスプレス編集部 / 写真提供:コンサート・ドアーズ

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