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【オペラ暦】—2月20日—ヘンデルとロッシーニの傑作が生まれた日

【オペラ暦】—2月20日—ヘンデルとロッシーニの傑作が生まれた日

【2月19日】ヘンデルとロッシーニの傑作が生まれた日

⚫️1724年、ジョージ・フレデリック・ヘンデル(1685-1764)の中では一番上演回数も多い代表作『エジプトのジューリオ・チェーザレ』ロンドン、ヘイマーケット女王劇場で初演。いうまでもありませんがジューリオ・チェーザレは、ジュリアス・シーザーのイタリア語読み。
⚫️1816年、ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868)『セビリアの理髪師』、ローマ、アルジェンティーナ劇場で初演。ロッシーニより先にパイジェッロが同じ題材をオペラ化。反ロッシーニ派の妨害もあって、初演は歴史に残る失敗だったとか。
⚫️1892年、ワーグナーに傾倒していたいイタリアの作曲家アルフレード・カタラーニ(1854—93)の『ヴァリー』が、ミラノ・スカラ座で初演。
⚫️この日誕生した人を列挙しましょう。1898年、『三文オペラ』の作家ベルトルト・ブレヒト(-1956)、アウグスブルクで誕生。つづいて1923年、フルトヴェングラーの『ドン・ジョヴァンニ』題名役で有名なイタリアの名バス歌手チェーザレ・シェピ(-2010)も、ミラノで誕生。さらに1929年、パリ音楽院出身で、三島の『金閣寺』をオペラ化した黛敏郎(-1997)が、神奈川で生まれています。最後は1953年、いまや巨匠に風格を持つイタリアの指揮者リッカルド・シャイーが、ミラノで誕生。今日は62歳の誕生日ですね。
⚫️亡くなった人は、1861年、オベール、マイアベーア、トマからロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディなど多くの作曲家に台本を提供したフランスの劇作家ウジューヌ・スクリープ(1791-)、パリで死去。1963年、ハンガリーの指揮者でベルリン・ドイツ・オペラの総監督でもあったフェレンツ・フリッチャイ(1914-)が、バーゼルで死去。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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