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【オペラ暦】—3月12日—イタリア・オペラの名作2作が初演

【3月12日】イタリア・オペラの名作2作が初演

⚫️多作だったドニゼッティ(ガエターノ・1797-1848)が、バイロンの同名の戯曲に基づいて書いた『マリン・ファリエーロ』が、1835年パリのイタリア座で初演。題名はヴェネツィアの総督の名で、反逆者として今でもドゥカーレ宮殿の総督の部屋で、唯一肖像画が黒塗りにされている人物です。
⚫️1857年、ヴェルディ(ジュゼッペ・1813-1901)の20作目の『シモン・ボッカネグラ』が、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場で初演。その時は、歌手に恵まれず不評に終わりますが、24年後に大幅な改訂がなされミラノのスカラ座で上演されたのが、現行上演版です。
⚫️1863年、三島由紀夫が傾倒したダンヌンツィオ(ガブリエーレ・-1938)が、ペスカーラで生まれています。(3月1日の項参照)
⚫️1888年、日本では、クナの愛称?で呼ばれているドイツの巨匠クナッパーツブッシュ(ハンス・-1965)が、エルバーフェルトで生まれています。彼のワーグナー演奏には定評がありました。
⚫️シェーベルク(アーノルト・1874-1951)の死後の1954年、『モーゼとアロン』が演奏会形式でハンブルク初演されています。


新井 巌(あらい・いわお)
iwao
1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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