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【オペラ暦】—5月1日—フィガロの結婚』が初演された日

【オペラ暦】—5月1日—フィガロの結婚』が初演された日

【5月1日】フィガロの結婚』が初演された日

⚫️1772年、モーツァルト(ウォルフガング・アマデウス・1756-91)『シピオーネの夢』が、ザルツブルクで初演されています。これは16歳の時の作で、コロレド大司教が、新しくザルツブルク大司教に選任された祝典の際に初演されたもの。彼とは、のちに不仲となってザルツブルクを去る原因となったのも皮肉。
⚫️1786年、すでに30歳になったモーツァルトの最大傑作『フィガロの結婚』が、ウィーンのブルク劇場で初演。このウィーンでの初演はまずまずの成功だったと言いますが、それにも増して同じ年の12月プラハでの上演で大人気となり、次の『ドン・ジョヴァンニ』のプラハ初演に繋がったのです。
⚫️1904年、ドヴォルジャーク(アントニーン・1841-)が、プラハで亡くなっています。ボヘミア国民楽派のリーダーとして果たした役割は計りしれません。オペラも11作品を残していますが、その中でも今尚人気が高いのが『ルサルカ』です。
⚫️1924年、ボーイト(アッリゴ・1842-1918)の遺作『ネローネ』が、ミラノのスカラ座で初演されています。未完のまま死亡したため、トスカニーニなどが補作して上演しています。ネローネ(ネロ)を題材にした作品は、古くはモンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』を嚆矢として、マスカーニ(1935)もボーイトと同じ題名で扱っています。


新井 巌(あらい・いわお)
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1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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