オペラ・エクスプレス

The opera of today from Tokyo, the hottest opera city in the world

【オペラ暦】—7月6日—たまには台本作者にもご注目

【7月6日】たまには台本作者にもご注目

⚫️1829年、ドニゼッティ(ガエターノ・1797-1848)のオペラ・セリア『ケニルワース城のエリザベッタ』が、ナポリのサン・カルロ歌劇場で初演されています。
⚫️1897年、『カルメン』の台本作者の一人メイヤック(アンリ・1831-)が、パリで亡くなっています。本来は、オペレッタが得意でオッフェンバック(ジャック・1819-80)『美しきエレーヌ』『青ひげ』『ジェロルスタン女大公殿下』『ペリコール』などは、すべてアレヴィ(フロマンタル・1799-1862)との共作。他にもマスネ(ジュール=エミル=フレデリク・1842−1912)『マノン』を、ジルとの共同で作っています。
⚫️1919年、日本にもたびたび来日したスイスのテノール歌手ヘフリガー(エルネスト・-2007)が、ダヴォスで生まれています。主としてベルリン・ドイツ・オペラで活躍し、モーツァルトなどを得意とするほかバッハのオラトリオなどでも定評がありました。ドイツ語で歌った日本の歌曲集もリリースされています。
⚫️1973年、クレンペラー(オットー・1885-)が、チューリヒで亡くなっています。20世紀を代表するユダヤ系ドイツ人の指揮者。日本ではコンサート指揮者としてのイメージが強い彼ですが、若き日のケルン歌劇場音楽監督時代には、コルンゴルトの『死の都』、ツェムリンスキーの『こびと』などの初演を行うなど、革新的なオペラを数多く指揮しています。(誕生日の5月14日の項参照)
⚫️1987年、戦前から戦後にかけて活躍した指揮者の金子登(1911-)が、神奈川で亡くなっています。47年からは神奈川フィルの常任指揮者を務めていました。戦前はヨーロッパに渡り、クラウス(クレーメンス・1893-1954)、ベーム(カール・1894-1981)などにも師事。戦後は長門美保歌劇団などでオペラを指揮しています。東京芸術大学名誉教授。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


COMMENT ON FACEBOOK

Return Top