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【オペラ暦】—8月31日—ワーグナーの霊感の源泉、ヴェーゼンドンク夫人亡くなる

ワーグナーの霊感の源泉、ヴェーゼンドンク夫人亡くなる【8月31日】

⚫️1834年、ポンキエッリ(アミルカーレ・-1906)が、クレモナで生まれています。彼の代表作としては、おなじみの「時の踊り」の入った『ラ・ジョコンダ』ですが、彼の時代はヴェリズモ・オペラ全盛期でオペラ作家としては大きな業績を残せず、ミラノ音楽院教授としてプッチーニ、マスカーニなどを育てたのです。
⚫️1867年、フランスの代表的詩人ボードレール(シャルル・1821-)が、パリで亡くなっています。彼はワーグナーの『タンホイザー』パリ初演(1861)を聴き、直ちにその論文を発表し、ワーグナーの芸術性を高く評価したのです。(誕生日の4月9日の項参照)
⚫️1902年、ドイツの女流詩人ヴェーゼンドンク(マティルデ・1828-)が、トラウンブリックで亡くなっています。というよりも、ワーグナー(リヒャルト・1813-83がチューリヒに亡命した時に、その隠れ家を提供した女性で、ワーグナーとの親密さが疑われました。彼女との関係が『トリスタンとイゾルデ』創作に重要な原因となったと言われています。ワーグナーの思いは、彼女の詩に付曲した『ヴェーゼンドンクの5つの詩』として結実しました。
⚫️1905年、イタリアの伝説的なテノール歌手タマーニョ(フランチェスコ・1850-)が、ヴァレーゼで亡くなっています。数々のヴェルディ作品に起用され、とくに1887年初演の『オテッロ』ではタイトルロールを歌い絶賛。最高のテノーレ・ドランマティーコと謳われました。
⚫️1928年、ブレヒト(ベルトルト・1898-1956)の台本によるヴァイル(クルト・1900-50)作曲『三文オペラ』が、ベルリンのシフバウァーダム劇場で初演されています。これは、ペープシュ(ヨハン・クリストフ・1667-1752)の『乞食オペラ』を現代に改作アレンジしたもので、二人の出世作となりました。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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