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【インタビュー】安藤赴美子(ソプラノ)-part1

Fumiko Ando, soprano interview

安藤赴美子(ソプラノ)

安藤赴美子(ソプラノ)
(C) Naoko Nagasawa

10月24日にオクタヴィア・レコードから初ソロ・アルバム《アップレッソ》がリリースされました。まずこの素敵なタイトルはどうやってつけられたのですか?

「《アップレッソ》はイタリア語で『そばに』という意味です。いつも音楽が傍らにあるように、と思ってつけました。このディスクの存在を一言で表したらこうなったんです。皆様の身近に置いて頂けたら、と願っています。」

選曲はどうなさったんですか?

「まずオペラ・アリアをいくつか入れたいと思いました。それ以外に歌曲も、私が好きな曲がたくさんあった中から選びましたが、特に、これは名曲だというもので皆さんに聴いて頂きたい曲を選んでいます。」

安藤さんご自身がCDの解説を書かれているのがとても良かったです。歌っている曲の解説も簡潔ですし、ドヴォルザークを取り上げたら同じチェコのヤナーチェク、マルティヌーに言及しているなど親切な作りですね。

「自分が歌う楽曲について調べたり、演奏経験を積むうちに、いい曲にたくさん出会うんですね。チェコの作曲家に関しては以前、チェコの音楽を集めたガラコンサートに出演した折りに、他の方が演奏するマルティヌーなどの珍しい作曲家を聴いて刺激を受けたことがありました。世の中にそれほど知られていなくても良い曲がある事を紹介出来ればいいな、と思いまして。」

山田耕筰の「この道」と越谷達之助「初恋」はどうして選ばれたんですか?

「この二曲は私の出身地、北海道に関係のある曲なんです。「この道」は北原白秋が北海道旅行をした思い出を綴った曲ですし、「初恋」は函館が舞台なんです。そういうつながりを持って選びました。」

アルバムを聴かせて頂いて、どの曲もとても良かったです。それぞれの曲の良さが際立つ歌唱だと思いました。ご自分ではどういう流れで聴いてほしいですか?

「一枚に収めるという事で、一貫性や流れを持続しながら最後に向かって盛り上がって行くといいな、と思ったんです。シンプルな音楽から始めて徐々により充実した音楽に向かっていって、そして最後はオペラ。今回ワーグナーで最後を締めくくりましたけれど、特に後半の《椿姫》ですとか《タンホイザー》はぜひ聴いて頂きたいな、と思います。《タンホイザー》の「崇高な殿堂よ」は、お祝いの気分に満ちた華々しい曲なので、そういうもので明るく締めくくっています。」

最後の《タンホイザー》はピアノの前奏も凄いですよね。冨平恭平さんがとてもオペラチックな演奏をされていて。

安藤赴美子(ソプラノ)

安藤赴美子(ソプラノ)
(C) Naoko Nagasawa

「冨平さんにご協力を頂きたいな、と思ったのは、オペラの伴奏者としての表現力です。そして色々な現場に行っていらっしゃるので、一つの曲に何が求められるか、ということをすぐに解っていただけるので、その点でも助けられました。」

この《タンホイザー》は聞くたびに結構エキサイトしちゃうんです。凄いっ!て(笑)。歌曲の伴奏が上手い方だと、オペラのアリアだと物足りなかったりするんですけれど、冨平さんは両方とも優れていらして、安藤さんとの相性も良いように感じました。

「とても嬉しいです。」

お二人が色々なオペラのシーンをよく知っているからこそ、でしょうか。

「彼とは冗談を言いながら、前後のシーンなども一緒に演奏しながらリハーサルしたんです。」

二人で一緒に歌ってしまったりとか?

「《椿姫》のアルフレード役でデビューしたいそうです。歌を教えて、って言われました(笑)。」

インタビュー/テキスト:井内美香


続きはpart-2へ。
※part-2は、12月13日頃にアップの予定です。

安藤赴美子さんのプロフィール(ジャパン・アーツのページへ)

<合わせて読みたい>安藤赴美子さんの新譜紹介記事
【新譜CD紹介】“アップレッソ”-ソプラノ名曲集-安藤赴美子

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