オペラ・エクスプレス

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【オペラ暦】—7月25日—20世紀後半を代表するテノール、ベルゴンツィ死去

【7月25日】20世紀後半を代表するテノール、ベルゴンツィ死去

⚫️1853年、アメリカの劇作家・興行主ベラスコ(デーヴィッド・-1931)が、サンフランシスコで生まれています。彼の原作になる『蝶々夫人』『西部の娘』は、プッチーニによって不朽の名作となりました。(亡くなった日の5月15日の項参照)
⚫️1909年、イタリアの指揮者ガヴァッツェーニ(ジャンナンドレア・-1996)が、ベルガモで生まれています。スカラ座の芸術監督なども務め、欧米各地で活躍。特にヴェリズモ・オペラには定評がありました。
⚫️1976年、アメリカの作曲家グラス(フィリップ・1937-)『浜辺のアインシュタイン』が、アヴィニョンで初演されています。物理学者のアインシュタインをテーマにしたミニマル・ミュージックによるオペラの代表作。
⚫️1983年、アルゼンチンの作曲家ヒナステラ(アルベルト・1916-)が、ジュネーブで亡くなっています。来年は生誕100年にあたります。(誕生日の4月11日の項参照)
⚫️2014年、ベルゴンツィ(カルロ・1924-)が、ミラノで亡くなっています。ディ・ステーファノ、デル・モナコらとともに、イタリア・オペラの黄金期を築いたテノールの一人です。自己管理によって長く声を保ち、2000年には、75歳にしてカーネギー・ホールで演奏会形式ながらオテッロを歌ったほど。この時はさすが最後までは歌いきれなかったようですが、翌年来日した時は、歳を感じさせない歌声だったと言います。(誕生日の7月13日の項参照)


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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