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【オペラ暦】—7月28日—バロック期の巨匠ヴィヴァルディ、バッハが、この日亡くなる

【7月28日】バロック期の巨匠ヴィヴァルディ、バッハが、この日亡くなる

⚫️1741年、『四季』で有名なイタリア・バロックの大作曲家ヴィヴァルディ(アントーニオ・)が、ウィーンで亡くなっています。赤毛の司祭と呼ばれ、ピエタ養育院でヴァイオリンを教えるだけでなく、数多くの協奏曲集を作曲。さらにヴェネツィアの劇場で興行主となり、90曲ものオペラを作曲したと言います。しかし、突然住み慣れたヴェネツィアを離れウィーンに赴きますが、その後の消息は不明となり、この街の貧民葬で葬られたことが判明したのは1938年のことでした。(誕生日の3月4日の項参照)
⚫️1750年、大バッハと呼ばれるバッハ(ヨハン・セバスチャン・-1750)が、ライプチヒで亡くなっています。彼はオペラこそ書きませんでしたが、多くの声楽曲とりわけ世俗カンタータは彼にとってのオペラだったのかもしれません。彼の息子であるヨハン・クリスチャン・バッハ(1735-82)は、なかなかのオペラ作曲家でした。
⚫️1941年、トスカニーニ(アルトゥーロ・1867-1957)の後継者として自他ともに許すイタリアの指揮者ムーティ(リッカルド・)が、ナポリで生まれています。かつての帝王カラヤンのように世界中の主要ポストを占めながら、また対立も激しいところは、やはり巨匠たる所以でしょうか。
⚫️1962年、旧東ドイツの名指揮者コンヴィチュニー(フランツ・1901-)が、ベオグラードで亡くなっています。ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を率いてのベートーヴェンは、まさに古き良き時代のドイツを思い起こさせます。彼の息子のペーター(1945-)は、いまや革新的な演出家として大活躍。
⚫️1972年、アメリカのソプラノ歌手トローベル(ヘレン・1899-)が、サンタモニカで亡くなっています。巨匠トスカニーニの信頼を得て、彼の得意としたワーグナーによるブリュンヒルデでの名唱がCDに残っています。また、彼女の名前を冠したバラがあるのをご存知ですか?


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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