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【オペラ暦】—8月2日—伝説的な大テーノル・カルーゾ、ナポリで死す

【8月2日】伝説的な大テーノル・カルーゾ、ナポリで死す

⚫️1921年、イタリアの不世出の大テノール、カルーゾ(エンリコ・1873-)が、生まれ故郷のナポリで亡くなっています。まさに伝説のテノールですが、レコード録音初期の頃からの記録が残っており、貧しい音源ながら絶妙の節回しは他の追随を許さないものがあります。1920年にMETでの出演中に喀血し、その後故郷のナポリで療養を続けていましたが、48歳という若さで世を去りました。(誕生日の2月27の項参照)
⚫️1937年、ドイツ生まれのオーストリアの名ソプラノ、ヤノヴィッツ(グンドゥラ・)が、ベルリンで生まれています。カラヤンの秘蔵っ子のソプラノというイメージが強い彼女ですが、当時の名指揮者ベーム、クレンペラー、ショルティなどにも愛され、多くの録音を残しています。今日で77歳になるはず。
⚫️1945年、イタリアのヴェリズモ・オペラの作曲家マスカーニ(ピエトロ・1863-)がローマのホテルで亡くなっています。代表作『カヴァレリア・ルシティカーナ』だけでなく、『友人フリッツ』『イリス』など15曲のオペラを書いています。晩年は、ファシスト党に接近したことで、戦後全財産を没収されるなど、悲運に見舞われました。


新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。

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