【12月3日】映画音楽の巨匠ニーノ・ロータの誕生

⚫️1911年、イタリアの作曲家ロータ（ニーノ・-1979）が、ミラノで生まれています。『道』『甘い生活』などフェリーニ（フェデリコ・1920-93）映画の作曲者として有名ですが、ご本人はクラシックが専門で、映画音楽は趣味にすぎないと言っていました。オペラも『フィレンツェの麦わら帽子』を作曲しています。（亡くなった日の4月10日の項参照）
⚫️1948年、20世紀ロシアを代表する作曲家プロコフィエフ（セルゲイ・1891-1953）『真実の男の物語』は、彼にとって最後のオペラ作品となりました。革命30周年にために作曲され、レニングラードで私的初演されています。
⚫️1954年、イギリスの作曲家ウォルトン（ウィリアム・1902-83）『トライアスとクレシダ』が、コヴェントガーデンで初演されています。シェイクスピア（ウィリアム・1564-1616）にも同名の戯曲がありますが、こちらはチョーサー（ジェフリー・1343?-1400）の『トロイルスとクリセイデ』を基にしたものだそうです。

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新井 巌(あらい・いわお)

1943年、東京に生まれる。レコード会社を経て広告界に転じ、コピーライターとして活躍。東京コピーライターズクラブ会員。中学生の頃からクラシック音楽にひたり、NHKイタリア歌劇団の『アンドレア・シェニエ』日本初演を観劇したことが自慢の種。フェニーチェ劇場焼失の際には、再建募金友の会を主宰し、現在は「フェニーチェ劇場友の会」代表。日比谷図書文化館で「オペラ塾」を定期的に開催している。オペラ公演プログラムの編集にも携わっている。